コトヒキ(大潟方言:しんまい)

大潟湾には一時期この生き物が無数に活発に泳いでいた。エサは「ゴカイ」等を捕食している。大潟湾には陸地に近い干潟にゴカイが無数にいたので、コトヒキが岸辺を泳いでいた理由が分かる。体長は20cm以下であった。

陸地に近い干潟では山から浸透してきたきれいな湧水がしみだしている。湧水中にはゴカイのエサとなる成分があるらしいのでコトヒキも暮らしてゆけたというわけである。

ニホンゴカイ(大潟方言:ゴカイ)

干潟でも比較的岸辺に近い場所の砂の下や石の下に生息している(多毛類に属する虫)である。干潟でもどろどろした沼のような所には住んでいない、サラサラした砂地を好み、荒波が打ち寄せるような海岸や岩礁にはいない、波が穏やかな入り江の岸辺に近い海底に生息し砂に混じっている養分を濾しとって生きている。岸辺近くに住む魚類は主としてこの虫を食べて生きている。

鳥(ハマシギ等)にも必要とされている

河口の干潟を利用している渡り鳥の中には砂地に生息している小さなムシ類、エビ類、カニ類を食べている。