手長ダコ

手長ダコは魚屋やスーパーでは売られていません。その理由はよく分かりませんが、勝手に推察すると漁師が漁をするような場所にいないからだと思います。例えば大潟では陸地に近い干潟で生存していました。それも砂地に穴を掘ってそこで暮らしていたのです。(普通のマダコは昔から漁師がしばしばやって来る岩礁域の沖合に潜んでいますが、手長ダコは漁師が来ない干潟近辺にいるためとみられます。)

大潟湾の手長ダコ

干潟に住んでいます、そして、干潟上の潮が引いても水深が少しだけ残っているような場所に潜んでいて、獲物が海底すれすれでウロウロしているのを捕まえるという作戦を展開していました。干潟に横穴を掘って潜み、獲物が近づいてくるのを待ち伏せしているのです。

手長ダコの採り方

干潮前後の干潟で水深5cmくらいの場所をのんびりと歩きます。そして、海底にある横穴を探して見つけます。1~2m範囲で直径5cmくらいの穴が少し離れて2か所あれば間違いなく手長ダコが潜んでいます。片方の穴から手を差し込んで驚かせると他方の穴に手長ダコが出てくるので捕まえます。