渓流の女王
昭和50年ごろ、山奥の渓流釣りに凝ったことがある。2月ごろ那賀川の上流に行って友人と釣行していたのを思い出す。対象魚は「あまご」であった。
冬の渓流
四国では雪はあまり降らない、特に昭和50年ごろは少なかった、このため、那賀川の上流に行く道も凍結しておらず安全に通行できた。冬の渓流は水量も少なく渓流釣りには好都合であった。
しかし、「あまご」は警戒心が強いため、人が釣った後の場所では釣果が期待できない。従って、私たちは当日人が入っていないような場所を選んでは釣るように心がけて行動していた。
アマゴ釣りの餌(えさ)
種々あるが私たちはその渓流に住んでいる昆虫の幼生を使用していた。渓流に到着した時点でまずそのエサを探すのであった。浅瀬で手ごろな石をめくるとその裏側には必ずといっても良いほど昆虫の幼生がへばりついていたのでエサの採取は10分くらいで1日分くらい簡単に採れた。