無人島

少年のころから無人島に興味があった。振り返ると、小学校の教科書だったか、図書室の本だったか忘れたが、たぶん「ロビンソンクルーソーの冒険」を読んでわくわくしたことで無人島に対する興味を持つようになったのだろうと思う。

大潟湾を囲み守ってくれている長島、鵜渡島(うどしま)は身近にある無人島であり、私はいつか探検したいと思っていた。

 

島に渡ってみたが・・

高校卒業後、会社員となり1年半は県外で生活したが、幸運にも転勤で郷土に戻り結婚もしてその後約13年間、同社に勤めながら公私ともに郷土で幸せな生活をすることができた。その間でゴムボートを買い待望の長島探検にでかけたのであった。

弟と二人、ボートで念願の長島に渡ったが、島全体が蝉の大群に占領されており、それがまるで我々を威嚇するがごとく鳴いていて不気味であった。

しかも、裸足で上陸したので歩行が困難だったため、早々に離島して帰ってきたのであった。

釣りには錨が必要だった

ゴムボートは風で流されるので浜辺で釣りに使うなら錨が必要だと分かったが、そんなにまでする気になれず、めんどうくさいのでゴムボートは使用しなくなってしまったのであった。