お墓の移転について
はじめに
太田家の基のお墓は2014年11月25日までは徳島県阿南市大潟町の墓地にありましたが、2014年11月26日に徳島県徳島市の法花ロイヤルパークに移転しました。ここにその記録を載せておきます。
1.お墓の移転について
(1)元のお墓について
お墓は大潟の山の中腹にあり短期間で雑木や雑草に覆われやすく、夏場にはやぶ蚊の攻撃にもなやまされました。それでも私たち夫婦は昭和39年から平成26年まで毎年、お盆前と正月前、お彼岸のころにも、墓地に行って、蚊取り線香を焚いたりしながら、墓の頭上に生い茂ってくる櫨(はぜ)等の樹の枝を伐採したり、斜面から墓石上に覆いかぶさってくるシダ類なども刈りとり、きれいに掃除をしてきました。ところが、途中で墓地の焼却場が閉鎖されてしまったので、刈った木の枝や草など、大量のゴミをマイカーで持ち帰らなくてはならなくなりました。しかし、高齢になり車での帰省も難しくなってきたので、木の枝や草などは山の上の方へ持って行って捨てるようにしておりました。
このような作業は、今思うと大変ではありましたが、当時は不思議なことにあまり苦にもならず、ただ黙々と行っていました。作業が一段落して、お供えの線香を焚き、その香りを嗅ぐと、なんともいえない清々しい気持がしたものです。そして、墓前で手を合わせ目を閉じると、どこからか「いつもありがとうよ」というご先祖様の声が聞こえるような気もしました。
(2)ご先祖様の教示
しかし、最近では近くのお墓も移転されたりして「墓じまい」してるところが殆どになり、太田家のお墓へ行くまでの道まで掃除しなくてはならなくなりました。ある時、刈り取った草木を抱えて山の上に運搬中、滑りこけて膝を擦りむくという目にあってしまいました。何しろ捨てる草木も量が多くて、大きなゴミ袋10個以上にもなるので、このまま年をとってこれを続けるのはたいへんだと気づいたのです。たぶん、ご先祖様が安全な場所に移転してもいいよと私を転がして教えてくれたのではないかと思います。
お墓の掃除をした帰り道、以前から気になっていた墓地を下見に行きました。そこは森仏具店が経営している墓地で、見晴らしもよく、管理人が常駐している管理事務所もありなかなか感じも良かったので、そこに決めました。
(3)その後の経緯
・新しい墓石のデザインと、設置場所の決定
墓地の中の設置場所、お墓の新しいデザインを決めました。
・2014年11月26日、お墓の魂を新らしいお墓に移転
先祖代々お世話になっている阿南市の地蔵寺の住職に依頼して、古いお墓の魂を抜いて、新しいお墓に入れてもらいました。
・古い墓石の処理
地域のしきたりに従い専門家が、古いお墓の重たい頂部にあたる部分を外して、坂道から慎重に下し、トラックで森仏具店の管理場所へ運搬し処理(処置方法は森仏具店におまかせ)
2.新たなお墓のデザインとその場所
(1)デザイン
表装のスタイル文字「悠」は、家族安泰とその発展を祈念したものです。
ご先祖様の遺骨等は、地蔵寺の住職に弔ってもらい新墓内に安置しました。
(2)新墓の設置場所
設置場所は、法花ロイヤルパーク内を見て回り、南向きの良さそうな場所にしました。