坂出LNG基地見学

LNG(Liquefied Natural Gas)とは液化天然ガスのことであり、ここでいう坂出LNG基地とは3社(四国電力㈱70%、コスモ石油㈱20%、四国ガス㈱10%)の共同出資により平成16年6月に設立し、平成18年から坂出市番の州地区にLNGの受け入れ基地の建設を進め、平成19年1月に着工し、平成22年1月に第1船を受け入れ、同年3月に営業運転を開始したものである。

1.記念写真その1(LNG船からLNGを受け入れるシーバースとローディングアーム)

背景に見えるのは瀬戸大橋で、坂出LNG基地は瀬戸大橋の東隣に位置している。

2.参考写真(出所:S社のホームページより拝借)

手前に見えるのがマレーシアよりLNGを輸送してくるメンブレン船で、シーバースに着岸している様子を示している。奥に見える大きなタンクが容量18万キロリットルのLNGタンクである。

3.記念写真その2(ベントスタック、気化したLNGは空気より軽いので、緊急時にはベントスタックから自動的に燃焼させながら安全に煙突から放出できるという。念のため、営業運転開始後そのような緊急事態は一度も起きていないとのこと。)

基地の気化器で液体から気体にされたLNGは主としてS社の坂出火力1号、および4号に供給されている。

4.感想

(1)輸入について

政情不安な中東からではなく、政情が安定しており、しかも距離的に中東より近い東南アジアのマレーシアから輸入している点が素晴らしいと感じた。

(2)供給先について

火力発電所だけでなく、四国ガスを通じて四国主要都市の家庭にも供給されているということ、なお輸送はトラック(タンクローリー)を利用し体積が少ないマイナス162度の液体で出荷していることを知った。