ヒヨドリも好まないヒヨドリジョウゴ
2020.01.13
※ヒヨドリジョウゴとは
つる性の草木で、他の樹木等に絡み付いて繁茂する。
全草に柔らかな毛を持つ。葉はアサガオに似た三裂したものから、卵状のものまで部位によって大きく変形する。
花は晩夏に大きく外に反り返った五枚の白または紫色の花弁を持ち、雄蕊と黄色や黒褐色の雄蕊がむき出しになって前面に突き出る。
果実は秋に1cm程度の球形の実を付け、赤く熟すものが多いが、黄色になるものもある。
ヒヨドリジョウゴの名は、ヒヨドリがこの実を好んで食べることから名付けられたとされるが、実際にはとくに好んで食べるわけではなく、冬になっても残っていることが多い。鮮やかな赤色の実は、冬枯れの野によく映える。
全草にソラニンを含むため、食べられない。漢方では「白毛藤」という生薬として、解熱、解毒、利尿に用いる。
愛媛県では東温市の白猪の滝に通じる遊歩道の際に自生している。