春よ来いどこかで春がさくらさくら背くらべ鯉のぼり戻る
1 甍(いらか)の波と雲の波 重なる波の中空(なかぞら)を 橘(たちばな)かおる朝風に 高く泳ぐや鯉のぼり
2 開ける広きその口に 舟をも呑まん(のまん)様(さま)見えて ゆたかに振う(ふるう)尾鰭(おひれ)には 物に動ぜぬ(どうぜぬ)姿あり
3 百瀬(ももせ)の滝を登りなば たちまち竜(りゅう)になりぬべき わが身に似よや(によや)男子(おのこご)と 空に躍るや(おどるや)鯉のぼり
人はもがいているうちに
泳ぎ方を覚えてきます。
有川真由美
◇ 編集 自然観察くらぶ ◇