お墓の様子
墓石はしゃんとしていたが、これまでになかったぐらいの泥と雑草で埋めつくされていたので手入れにはたいへん苦労した。たぶん前回の台風と、今回の台風の大雨でお墓の上の斜面の土が流れ込んだせいと思われる。気温は30度くらいだったが湿度がそうとう高かった 。汗がどんどん噴出してみるみる2人の体力が奪われていくのがわかった。水分を補給しつつ作業をすすめたのであったが、脱水状態になってきたためか、加齢による体力のなさにもよるのだろう、失神寸前にまで追い込まれた。刈り取った草や流入していた泥を集めては小高い山中まで十回以上よろよろと運んだのであった。それでも帰りのバスの時間があるので、休む間もなく必死で頑張った。
なんとか綺麗になり、線香もあげてその香りを嗅ぐと、いつものように達成感がひたひたと湧いてきた。あらためて、まわりのお墓を見回すと我が家の両隣、前などあちこちの墓石は引っ越しして倒されていた。家族の転居だけでなく、家族が年を取って坂の上に上がる体力がなくなったなどの理由もあるのだろうと感じた。今回の疲労困憊体験で、我が家も同様だとしみじみ感じたのであった。とにかく、家族一同、心して対策を急がねばなるまいと思った。