ローレライ紅葉(もみじ)虫のこえ冬景色故郷の空戻る
1 さ霧(さぎり)消ゆる(きゆる)湊江(みなとえ)の 舟(ふね)に白し(しろし)朝の霜(しも) ただ水鳥(みずどり)の声はして いまだ覚めず(さめず)岸の家
2 烏(からす)啼きて(なきて)木に高く 人(ひと)は畑(はた)に麦を踏む(ふむ) げに小春日(こはるび)ののどけしや かえり咲(かえりざき)の花も見ゆ
3 嵐吹きて雲は落ち 時雨(しぐれ)降りて(ふりて)日は暮れぬ 若し(もし)燈火(ともしび)の漏れ来ずば(もれこずば) それと分かじ(わかじ)野辺(のべ)の里
◇ 編集 自然観察くらぶ ◇