ローレライ紅葉(もみじ)虫のこえ冬景色故郷の空戻る
1 なじかは知らねど心わびて 昔の伝説(つたえ)はそぞろ身にしむ 寥しく(さびしく)暮れゆくラインの流れ 入日(いりひ)に山々あかく栄ゆる(はゆる)
2 美し(うるわし)少女(おとめ)の巌頭(いわお)に立ちて 黄金(こがね)の櫛(くし)とり髪のみだれを 梳きつつ(ときつつ)口吟ぶ(くちずさぶ)歌の声の 神怪しき(くすしき)魔力(ちから)に魂(たま)もまよう
3 こぎゆく舟びと(ふなびと)歌に憧れ(あこがれ) 岩根(いわね)も見為らず(みやらず)仰げばやがて 浪間(なみま)に沈むるひとも舟も 神怪しき(くすしき)魔歌(まがうた)謡う(うたう)ローレライ
◇ 編集 自然観察くらぶ ◇