浜辺の歌早春賦港浜千鳥船頭さん戻る
1 村の渡し(わたし)の 船頭さんは 今年六十の お爺さん(おじいさん) としはとっても お船をこぐ時は 元気いっぱい 櫓(ろ)がしなる ソレ ギッチラ ギッチラ ギッチラコ
2 雨の降る日も 岸から岸へ ぬれて船こぐ お爺さん 今朝(けさ)もかわいい 仔馬(こんま)を二匹(にひき) 向う(むこう)牧場(まきば)へ 乗せてった ソレ ギッチラ ギッチラ ギッチラコ
3 川はきらきら さざなみ小波(こなみ) 渡す にこにこ お爺さん みんな にこにこ ゆれゆれ渡る どうもご苦労さんと いって渡る ソレ ギッチラ ギッチラ ギッチラコ
私は私自身の記録である
寺山修司
◇ 編集 自然観察くらぶ ◇