4 日本国最西端の与那国(よなぐに)島を訪ねて
(1)最西端の碑に寄り添う
今回の旅行で最も感動した場所はここであった。東京から2000km離れた小さな島、与那国島、私はここが最西端だと知ったのは恥ずかしながら今日この瞬間だった。
最近すっかり有名になった尖閣諸島よりも西にあって台湾までわずか100kmだというから驚きである。
(2)ヨナグニ馬(与那国町指定天然記念物)と心を通わせる。
東崎灯台下の草原はヨナグニ馬の自然放牧が行われており観光客はその傍に行くことが許されていた。馬たちは近くに行っても悠々としていたが、さすがに突然観光客がおおぜい寄ってきたためか驚いて(私には恥ずかしそうに見えたが)ゆったりと少し離れたところへ逃げ出した。
(3)有名な立神岩
この岩には伝説がある。
昔、ふたりの若者が海烏の卵を取りにこの岩に登り、降りられなくってしまった。
ひとりが下におりようとしたろころ、転落死。もうひとりの若者は、それを見て神に祈り続けながら眠ってしまう。そうして、眼が覚めたら島に戻っていたという。
(4)素晴らしい海の色
私は71歳になるが、かってこんなに神秘的で美しく青い海は見たことがない。日本最西端の海は静かで平和な未来に続く海だった