荒城の月 

1 春高楼(こうろう)の花の宴(えん)
  めぐる盃かげさして
  千代の松が枝わけいでし
  むかしの光いまいずこ

2 秋陣営(じんえい)の霜の色
  鳴きゆく雁の数見せて
  植うるつるぎに照りそいし
  むかしの光いまいずこ

3 いま荒城のよわの月
  替わらぬ光たがためぞ
  垣(かき)に残るはただかづら
  松に歌うはただあらし

4 天上影は替わらねど
  栄枯(えいこ)は移る世の姿
  写さんとてか今もなお
  鳴呼(ああ)荒城のよわの月

 

  運命の人は必ずあらわれる。 

  ただ彼はいまごろ 

  アフリカあたりにいて 

  しかも徒歩でこっちに 

  むかっているにちがいないわ 

            オプラー・ウインフリー(女優)