シロギス釣り

秀男(弟)との想い出

 秀男が6年生くらいのことだった。秀男の友達が北の脇に住んでいて、友達に誘われてシロギス釣りに出かけることになり、兄の私を秀男が一緒に行こうと誘ってくれたのだった。生まれて初めての小舟でのシロギス釣りであった、季節はちょうど今頃の6月くらいだったと思う。場所は北の脇海岸で波打ち際から100mくらい沖合、船を漕いでくれたのは友達のお父さんだったらしいのだが、記憶があやふやでそこまで思い出せない、はっきり覚えているのはたくさん釣れたこと、サイズも20~30cmくらいの立派なシロギスだった。

 

 

シロギスの投げ釣りの想い出

 シロギス釣りは基本的には波打ち際からの投げ釣りである。エサは大潟湾の干潟で必要なだけ調達することができた。7月頃からは産卵のために波打ち際にまで魚群がやってくるので小さな竿でも釣れるようになる。その特徴は小さな魚体であるのに痛烈な引き味を見せることで、この感触が快感となって忘れられなくなるのであった。