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ステップ1

 新しい宇宙船と二人の任務

艦長「やあ宇宙兄弟きょうも元気そうだね」

太郎「艦長もお元気そうですね、それで今日は何のお話ですか?」

艦長「おや、さっそく質問してきたね、実は二人にあしたから新しい宇宙船に乗ってもらいたいのじゃ」

次郎「それは、いったいどのような宇宙船なのでしょうか?」

艦長「これが新しい宇宙船じゃ、長さは200メートルくらいもあるんじゃぞ。」

太郎「ジェジェジェ、これは20年前に見た漫画の銀河鉄道スリーナインそっくりじゃないですか」

次郎「なんだかSLみたいだけど、これで宇宙を飛べるんでしょうか?」

艦長「もちろん飛べるさ、ただし、今回は一般乗客つまりお客さんは乗っていかない、乗員も君たち二人だけじゃ」

太郎「では、もしかしたら客車はいらないのではないでしょうか?」

艦長「いや実は客車の中は貨物室になっていて、4人で6年間くらせるだけの食料と水が満載されているし、日用品はもとより太陽光発電装置やイオンエンジン、スーパーコンピュータ、電話、取扱説明書、点検修理工具、掃除道具、そして、たいせつな空気製造装置、医薬品、服装、テレビやお風呂、トレーニング設備、野菜が作れる畑、そして、火星着陸船などありとあらゆる必需品が積み込まれているんだよ」

次郎「艦長、今4人と言いましたね、僕たちのほかにも乗員はいるのですか?」

艦長「いや、最初の3年間は二人だけだが、4年目から二人増えるかもしれないのじゃ」

太郎「艦長、はやくぼくたちの任務を教えてください」

艦長「よし、では今からさっそく任務をいいわたすことにしよう。実は1年前に出発した二人乗りの宇宙船が火星の近くで行方不明になっているのじゃ、そこで、その救出にむかうことになった。それが君たち二人の任務じゃ」

次郎「え、東京で迷子になった子供を探すのもたいへんなのに、宇宙で迷子になった人を探せるのですか?」

艦長「確かに今回の任務はこれまで人類が経験したことのない難しい仕事じゃ」

太郎「なにか手がかりでもあるんですか?」

艦長「手がかりはまったくないこともない、最近開発した新型ハッブル天体望遠鏡で観測したところ、火星の周囲をちいさな物体が衛星のように回っていることが分かった、もしかしたらそれが迷子になっている宇宙船かもしれないといわれている。」

次郎「お互いに話はできないのですか、電波通信はできないのですか、無線電話とかメールとか」

艦長「そこじゃ、最初の1年間は通信はできていたのじゃが、ある日突然、無線が途絶えてしまったのじゃ」

太郎「最後の通信では何かいっていませんでしたか」

艦長「うん、実は小惑星が異常接近している、衝突するかもしれない、という叫び声が最後の連絡だったのだ」

次郎「兄ちゃん、新型ハッブル天体望遠鏡で火星を観測してみようよ」

太郎「そうだね、さっそく調べてみよう、ここのコンピュータ画面から見れるよ、おや、火星の周囲を何か小さな物体が回っているよ、それにそこから微弱な光が点滅しているよ、艦長あれはもしかしてSOSという合図じゃないですか?」

・・・・・・・艦長は念のためすぐさまヒューストンに連絡し解析してもらった、その結果・・・・・・

艦長「これはすごい発見だ、確かにSOSという合図に見えるようだとヒューストンから返信が来た、一刻もはやく助けないと食料がなくなって死んでしまうぞ、君たちさっそく明日の朝出発してくれ、みじたくを整えるのじゃ、出発は日本時間の明日の朝6時じゃ、いいな」

二人「アイアイサー(了解しました)」

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