ステップ5
1.ドッキングそして無事救出へ
ジュピターの着陸船は宇宙船1号に慎重に近づき、次郎の手早い操作でなんなくドッキングした。そして、迷子になっていた宇宙船の宇宙飛行士二名(ジャックとトム)はにこにこしながらこちらの着陸船に移動してきたのであった。
ジャック「涙を流しながら、ありがとう、助かりました、ジャックです」
トム「ありがとう、うれしいです夢のようです、トムです」
・・・・・みんなで抱き合ってよろこぶ・・・・・
太郎「ぼくは太郎、弟は次郎、コンピュータの女性はメーテルですよろしく」
次郎「次郎です、よろしく、たいへんなめにあいましたね、とりあえずシャワーをしてはどうでしょうか」
メーテル「シャワー室には二人同時にはいれますよ」
ジャック&トム「ありがとうございます、そのまえにヒューストンと家族に声を伝えたいのですが」
太郎「そうですね、どうぞどうぞ」
・・・・・・・二人はさっそくヒューストンと家族のもとへ音声を伝えにマイクの方に行きました・・・・・・
ジャック&トム「お願いです、シャワーを使わせてください、そしてゆっくり眠りたいです」
・・・・・・・しばらくして、シャワー室から二人はでてきました・・・・・・・・
ジャック&トム「あ~さっぱりしました、シャワーは半年ぶりだったんです」
メーテル「食事の準備が出来ています、眠る前にいかがですか、飲み物もありますよ」
ジャック&トム「うわあ、おいしそうですね、最近は毎日小便から作ったわずかな水だけ飲んでいたんです」
太郎「その話はあとでゆっくり聞かせてください、その前に、さあどうぞゆっくりお食べください」
ジャック&トム「もぐもぐもぐ、ごっくん、うま~~~い」「うわあマンゴージュースも飲みたいです」
次郎「ワインやビールもいかがですか」
ジャック&トム「あ~~おれたち生きているんだ~~、神様ありがとうございます」
・・・・・・・そして、二人はベッドにはいると48時間くらい熟睡してしまった・・・・・・・・
・・・・・・・そして、その間に彼らの家族から祝福メッセージが山のように届いたのでありました・・・・・・
2.次なる任務
国際宇宙センターの艦長より新たな任務が伝えられたのであります。
艦長「二人ともよくやった、だが、次の任務をいいわたす、火星に着陸せよ、そして、地球の旗を立ててくるのじゃ」
太郎&次郎 敬礼して「了解しました」
3.4人で火星に降り立つ
太郎「ジャック&トムは火星には着陸していなかったのかい?」
ジャック&トム「コンピュータが故障して、宇宙船は手動でやっと火星の衛星軌道にのったけどそこから先はだめだった」
次郎「じゃあ決まりだ、4人で火星に着陸しよう」
・・・・・・・・次郎の運転操作で4人を載せた着陸船はみごとに火星に着陸したのでありました・・・・・・・
4.歴史的な第一歩、地球と火星の平和の証(あかし)としての地球の旗を火星に立てる
・・・・・・・・どこからともなく、日本国歌の君が代が流れ、続いてアメリカ国家が流れたのであった・・・・・
・・・・・・・・そして、この様子はテレビ録画されて地球の全世界に臨時ニュースとして放送された・・・・・・
5.今回のミッションで最後の任務
艦長「4人ともよくやった、君たちは地球の英雄だ、あの旗には君たち4人の名前が残されている」
艦長「さあ、今回のミッションもいよいよ仕上げ段階じゃ、最後の任務をいいわたす」
艦長「とにかく安全に地球へ帰ってくること、火星の石をみやげにポケットに入れてね、これが最後の任務じゃ」
4人、敬礼して「了解しました」
・・・・・・・・終わり・・・・・・・
あとがき
最後までご覧いただきありがとうございました。宇宙科学の技術発展はとどまることを知りません。20年後の世界では火星に人類が降り立つ夢は必ずや実現していることでしょう。 その反面、人間はやはり誰でも近道を歩きたがる動物であります。 教育を一歩まちがえると思いがけない問題を起こしてしまいます。 人を愛し、自然を大切にする心を育てるのは大人の責任であります。孫や子供は親の背中を見て育ちます。そういうことを私は忘れないようにしたいと思います。