自然観察くらぶに戻る

26/06/24、小笠原1日目

 小笠原が近づくにつれて旅の主たる目的はにっぽん丸での優雅な船旅ではなく、自然遺産小笠原の自然観察であったとあらためて心に言い聞かせて早朝の艦橋に出てみると、いまだ島影は見えないのに見たことのない「カツオドリ」らしき海鳥がまるで我々を出迎えるかのように船の周囲を舞っていた。

やがて、船内放送により本船は小笠原の父島沖に到着したことが告げられた。

船内でいつものように入浴後、あわただしく朝食をすませ、上陸に備えての身支度を整えた。艦橋に出てみると上陸用の「通船(小型漁船)」が本船に横付けして乗客を待っていた。

私たちも通船に移乗していよいよ小笠原の岸壁に向かう。風波を切ってまっしぐらに岸壁に向かう通船から振り返って一時的に離れるにっぽん丸を見上げる。すると、あらためてその巨大さはもとより、わずか数日を過ごしただけなのに、愛おしさがふつふつと込み上げてくるのを覚え、本来の目的を見失いかけている2人がそこにいた。

とはいえ、小笠原に初上陸してみると、あらためて今日のオプショナルツアーへの期待感が湧いてきたのであった。そして、観光バスに乗ってツアーの第一ターゲット「三日月山展望台」に行った。残念ながら頂上は霧に包まれて見通しは悪かったが、それでも一瞬霧が晴れて「ボニンブルー」の小笠原の海を遠望することができた。

その後、第二のターゲットである「宮之浜海岸」に案内されて、この海岸のサンゴ礁が美しく、シュノーケリングの道場になっているとかの説明を受けた。実際に数名の観光客がシュノーケリングを楽しんでいる様子を見かけた。

観光バスでのオプショナルツアーを終えた後、大村海岸での記念イベント「アオウミガメの子亀放流行事」に参加した。

本日の行事は一応終えたので、本船に戻る前の自由行動として、大神山神社詣でに続いて、行き当たりばったりの料理店で小笠原名物「島寿司」を堪能したのであった。

さすがに、少し草臥れたので初日の小笠原はこれくらいにして、15分おきに往来している通船でにっぽん丸に戻り、船室で昼寝ののち、15時からグランドバス(風呂)に入ってから、夕食までの間また昼寝をした。

このページの最上段に戻る