青年時代
青年時代あらすじ
16歳、2023年4月、弓削商船高等専門学校商船科に入学
18歳、2025年、海技士(三級)(二級)(一級)筆記試験にチャレンジ、すべて合格
19歳、2026年9月、航海訓練所練習船(日本丸他)で航海実習開始
20歳、2027年9月、入学後5年6か月で航海実習を終え、はれて海技士(三級)資格取得、弓削商船高等専門学校卒業
航海訓練所からの募集は無し、級友たちは有名企業に100%就職内定、裕次郎おおいにあせる。
21歳、2028年4月、神戸大学海事科学部一定の試験を経て同大学3年次編入学(海事科学マネジメント学科、航海分野)
22歳から2年間、航海訓練所での実習を経て海技士(二級)および(一級)の口述試験にも合格した。
23歳、2030年3月、神戸大学卒業
24歳、運よく航海訓練所職員(航海士)採用試験を受験して合格、予期せぬ帆船↓海王丸の下士官(三等航海士)となる
25歳、2032年、少年時代に偶然遭遇した当時の日本丸船長の孫娘と海王丸で偶然であい次第に魅かれる仲となる。
27歳、2034年、ホノルルへの遠洋航海上、満点の星がきらめく太平洋上の海王丸デッキから北海道の彼女にプロポーズ
28歳、2035年、9月に海王丸は横浜で定期点検(ドック入り)二か月の休暇をとって結婚、結婚式で元船長と再会
父親65歳で定年退職、裕次郎は父親に「これまでありがとう」と、軽四の電気自動車をプレゼント
参考、船舶職員の職名と役割について
参考.船舶職員になるための海技士への道のり(出典:航海訓練所HPより抜粋)
備考-1.海技士(一級)合格までの一般的な道のり
商船高専に合格すれば、もともと優秀な人達なので努力すれば卒業までの5年6ヵ月で海技士(三級)取得までは可能。一方、海技士一級や二級の試験も、各級の筆記試験と口述試験(ただし、口述試験を受けるには※規定の実務経験証明が必要)の両方に合格すればはじめて有効になるので、とりあえず、高専在学中に筆記試験だけはとっておき、口述試験については高専卒業後実務経験を積んでから必要に応じて受験するのが普通になっている。ちなみに各級の口述試験受験資格は各級の筆記試験合格後15年間有効である。
※二級受験なら三級取得後1年間の実務経験証明、一級受験なら二級取得後2年間の実務経験証明が必要である。
参考.海技士免状に必要な視力について(いわゆる第一種、第二種の違いとは何かということ)
海技の身体検査の第一種とは何かというと、両眼ともに裸眼で0.6以上見えるとGOODという意味で、身体検査後1年間有効ということになる。では、第二種とは何かというと、両眼の裸眼視力が0.6以下でも、矯正視力(メガネをかけての視力)が0.6以上あればOKで身体検査後3か月間有効という意味である。
備考ー2.日本丸の船長をめざすには
前のページ「はじめに」を参照してもらいたい。せっかく海技士(一級)に合格しても、独立法人航海訓練所の航海士採用試験が不定期かつほとんどないのでおそらく受験できないであろう。日本丸の船長をめざすにはそこが最大の難関となる。たぶん、多くの先輩がここであきらめて別の職場に従事していったと思われる。それはそれで、ここまで努力してきた自分の人生の過程を褒めてやれば良いのであって、たぶん、その時点で従事されている高度な仕事も日本丸の船長に匹敵する(日本国のために役立っている)仕事だからいいじゃないですか、まあしかし、どうしても日本丸航海士になりたければ、確率は低いけれど別の職場で働きながら航海訓練所の航海士採用試験のチャンスを待つ手もあります。