青い魚
1.サバ
冬のサバ(鯖)は脂がのっていて煮付けにするとたいへん美味しかった。新鮮な鯖はこの写真の様に目玉が真っ黒でガラスの様に澄み切っている。伊島と蒲生田岬の間の潮流が速い場所で採れた鯖は身が引き締まっていて刺身にしてもコリコリとして美味しかった。生でも煮ても焼いても美味いのが鯖である。こんな3拍子そろった大衆魚は鯖とサンマくらいであろう。
2.サンマ
この魚も刺身でも、煮付けにしても美味いが、やはりサンマは焼いて食べるのが最高にうまい。 秋空の下で七輪に炭火を起こし網に乗せて焼くともうもうと煙がたちのぼる。その匂いは風に乗って村中に広がってゆくのである。サンマは四国沖では採れない、東北や北海道から運ばれてくるのであった。二枚に開いて干物にしてもまた格別な味がする。さんまの開き(干物)は小・中学校時代の弁当のおかずとして母がよく用意してくれました。今でもさんまの開きを食べると懐かしい小学校時代の弁当のことを思い出します。
3.アジ
アジは年中採れるが、早春のころが脂がのっていて最高にうまい。食べ方としてはコアジなら焼いて酢醤油に浸して食べるのが最高である。少し大きいアジなら刺身にしても美味であった。不思議なことに煮付けにすると身が柔らかくなってしまいさほど美味いとは思えなかった。
4.ハマチ
この魚は刺身にして食べるのが最高に美味いが、にぎりずしにしても素晴らしい。高級魚であるため、子供のころはあまり食べる機会はなかったが、大人になってからは時々食べることができた。不思議なことに煮たり焼いたりすると味が落ちてさほど美味いとは思えなかった。
5.カツオ
この魚は初夏のころがいちばん美味しい。刺身もうまいがタタキにして食べるともっと美味しい。ニンニクをおろしてまぶすと絶妙な味となる。 煮付けにするとおいしくない、この魚も生で食べる魚である。
6.サワラ
この魚は早春ころから採れ始める。刺身にすると案外うまいが焼いたり煮たりするとあんまりうまくない。
7.イワシ
イワシは年中採れるので比較的入手しやすい魚だったが、生で酢漬けにして食べたり、煮付けにしたりも良いが、最もうまいのは干物にしてビールを飲みながらその傍で焼いて食べるという食べ方である。