はじめに
私は太平洋戦争の最中、昭和18年9月21日に徳島市で生まれました。昭和20年7月4日の徳島大空襲にあい、家族全員でふるさと大潟村(現在の阿南市大潟町)に疎開し、そこで私は子供時代を過ごしました。今回の「想い出の魚食」は、そんな懐かしい昭和のふるさと大潟で食べた魚の思い出を綴ります。(写真は大潟の方言ではオンジャコ(正式名:シャコ)という生き物です、塩水で茹でるとこのようなきれいな色になり独特のうまそうな匂いがして食欲をそそります。まだ熱いのをフウフウと吹きながら皮をむいてその身をほおばるとエビのようなカニのようなオンジャコ特有の味が口いっぱいにひろがります。それを家族で囲んで「うまいな~」といいながら食べたものでした。)
生きている時のオンジャコは↓このような形をしています。
シャコは、浅海の砂泥地に穴を掘って住む。水族館などでは、飼育環境により、1つの穴に二匹のシャコが住んでいるのもみられる。 非常に貪欲で、捕脚肢をカマキリのカマのようにして、相手を捕獲し、鋭い棘でがっちりと捕縛する。更に、その捕脚肢の力は強大で、水中で目にもとまらぬ早さで標的に放たれ、獲物である貝の固い殻やカニやエビの甲羅を、水による抵抗が大きい水中ですらたたき割る力を持っている。一説によれば、力の強いモンハナシャコなどに至っては拳銃弾にも匹敵する威力とされる[1]。そのまま相手の中身を抉りだして食べてしまい、貝の養殖場などでは嫌われている。また、飼育下においても水槽を叩き割って破壊してしまったという例がある。 シャコは全身が武器だらけと言ってもよいような動物で、捕脚肢以外にも殻が固い甲羅で覆われ、尾部の棘も固く、これを振り上げて相手に打ち付けるので、迂闊に手を出さない方が賢明である。 また、市場などでも誤って触ってしまい、指を千切り飛ばされるなどの怪我をすることもあるため、取り扱いには十分に注意する必要がある。