アブラゼミ
クマゼミや、ツクツクボウシはわりと高い(地上3~4mくらいの)ところで鳴くが、アブラゼミはわりと低いところで鳴く(地上2~3mくらい)早朝にはクマゼミの大声に負けて鳴いているのかどうか見たことがないので分からないが、夕方になるとクマゼミが鳴かなくなるのでアブラゼミがいるところに行くと鳴いているのを確認できる。しかも人に対する警戒心がクマゼミやツクツクボウシに比べると弱いのですぐ近くにいってものんびり鳴いている。
この警戒心の弱さがあだになってカラス等の野鳥に捕食されやすい、そういえば子供のころ、昆虫採集用の網をもって蝉とりに興じたのも相手はアブラゼミだったように思う。そういう訳かどうか分からないがクマゼミに比べてアブラゼミの生息数が圧倒的に少ないように思うこの頃である。
鳴き声は「ジー…」と鳴き始めたあと「ジジジジジ…」とも「ジリジリジリ…」とも聞こえる大声が15-20秒ほど続き「ジジジジジー…」と尻すぼみで鳴き終わる。単調で、抑揚のあるニイニイゼミと識別出来る。この鳴き声は昼下がりの暑さを増幅するような響きがあり「油で揚げるような」という形容を使われることが多い。「アブラゼミ」という和名もここに由来する。