自然観察くらぶに戻る  宇宙大冒険に行ってみる

 

アンドロメダ銀河

Q:アンドロメダ銀河はどのような銀河ですか、地球からの距離はどれくらいですか?

A:アンドロメダ座に位置する渦巻銀河で、地球からは230万光年である。

 秋の星座の代表格であるアンドロメダ座大銀河は、私たちの銀河系と同じような渦巻き型の銀河です。見かけの大きさは、満月を横に5~6個ほど並べた大きさに匹敵し、実際の大きさ(光で見えている範囲)は直径約10万光年になります。最近の観測結果によれば、アンドロメダ座大銀河はさらに外側まで広がっていて直径は20万光年以上あるとも言われています。銀河系からは230万光年はなれています。ちなみに230万光年という距離は、230万年前に出発したアンドロメダ銀河の光を、現在地球上で私たちが見ているということを意味しています。このアンドロメダ座大銀河に含まれる星の数は、銀河系の約 2倍と推測されています。

 アンドロメダ銀河の※ドップラー効果のスペクトル(光の波の周波数を色で見分けられるようにしたもの)では青方偏移を持ち、我々の銀河系に対して秒速約122kmで接近している(太陽系自体が銀河系の中を高速で公転しているため、見かけの接近速度は秒速約300km)。約40億年後には銀河系 (Milky Way) とアンドロメダ銀河 (Andromeda) は衝突し、それから約20億年かけて1つの巨大な楕円銀河「ミルコメダ (Milkomeda)」を形成すると予想されている。

 

※ドップラー効果:ドップラー効果(ドップラーこうか)とは、波(音波や電磁波など)の発生源(音源・光源など)と観測者との相対的な速度によって、波の周波数が異なって観測される現象のこと。光の場合、遠ざかる光源からの光は赤っぽく見え(赤方偏移)、近付く光源からの光は青っぽく見える(青方偏移)。

このページの先頭にもどる