自然観察くらぶに戻る  宇宙大冒険に行ってみる

 

ベテルギウス

北見工大の三浦則明教授らが、西はりま天文台(兵庫県佐用町)にある「なゆた望遠鏡」を使い、年老いた星の表面に増える酸化チタンを見ることができる特殊な方法で観測。地球の大気のゆらぎを、特殊な統計処理で取り除き、高い解像度でベテルギウスを撮影することに成功した。  その結果、ベテルギウスの形は楕円(だえん)形にゆがみ、1970~80年代の記録と比べると、直径が2~3倍になっていたという。  三浦教授は「詳しいことはわからないが、この40年の間に何かが起きたことは確か」と話す。今後も観測を続けるという。

ベテルギウスとは

ベテルギウスは、冬を代表的する「オリオン座」の1等星で、赤い色をしています。狩人オリオンの右腕の付け根(脇あるいは肩の位置)に輝いています。約6年の周期で明るさが変わる変光星です。 赤色超巨星というタイプの年老いた星で、たいへん大きく膨らんでいます。その大きさは太陽の1,000倍近くにも達しており、もし太陽の位置にベテルギウスがあるとすると、火星の軌道を大きく越えて木星の軌道あたりまで広がることになります。将来、超新星爆発を起こす星の最有力候補の1つで、天文学的な時間スケールで言えば、近い将来にも爆発が起こると考えられています。

このページの先頭にもどる