自然観察くらぶに戻る  宇宙大冒険に行ってみる

 

超新星爆発

超新星爆発とは

超新星爆発(ちょうしんせいばくはつ)は宇宙で最もエキサイティングなイベントの1つである。私たちも一生のうちに肉眼で観察できるかもしれない宇宙で起きる恒星の寿命の最期に起きる大きな爆発現象である。平安時代末期に へびつかい座にあらわれた超新星は他のどの 恒星こうせい より夜空に明るくかがやいたと、昔の※書物にも記録されている。 超新星爆発は地球から見ると新しい星ができたように見えるため、超新星ちょうしんせいとも呼ばれている。

※平安時代末期の「天喜二年(1054)」 の当時の歴で5月11日から20日の間の夜中に、 超新星又は彗星(客星)が、オリオン座(觜・参)の東に見えたと「歌人、藤原定家の名月記」に記されていた。よくにたその時代の記録が中国の古書にもあり当時実際にあったと専門家は見ている。

超新星そのものは、古くは2世紀に中国で記録されており、ティコ・ブラーエやヨハネス・ケプラーも観測記録を残しているが、実態が知られるようになったのは19世紀後半になってからである。 「超新星」という名称は新星(ラテン語の nova の訳語)に由来する。新星とは、夜空に明るい星が突如輝き出し、まるで星が新しく生まれたように見えるもので(詳細は「新星」の項を参照)、ルネサンス期には既に認識されていたが、1885年、アンドロメダ銀河中にそれまで知られていた新星よりはるかに明るく輝く星が現われ、新星を超える天体の存在が確認されたため、supernova (「超」新星)の語が生まれた。発する光は-13等級から-19等級増加し、この明るさは新星を格段に凌駕する。爆発によって星の本体は四散するが、爆発後に中心部に中性子星やブラックホールが残る場合もある。 現在超新星爆発は我々が住んでいる銀河系の中で、100年から200年に一度の割合で発生していると言われている。また、平均すると1つの銀河で40年に1回程度の割合で発生すると考えられている。