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イプシロンロケット

Q:イプシロンロケットについて教えてください。

A:我が国のイプシロンロケットは高性能と低コストの両立を目指す新時代の固体燃料ロケットです。1段目にはH-IIAロケット用補助ブースターを活用、一方2段目と3段目には世界最高性能と謳われたM-Vロケットの上段モータを改良して用います。例えば、モータ構造をさらに軽量化するとともに製造プロセスの簡素化も図っています。イプシロンロケットは、日本が世界に誇る固体ロケット技術の集大成であり、ペンシルからM-Vに至るまでの半世紀に蓄積された知恵と技術の全てが込められています。加えて、革新技術と既存技術を有機的に組み合わせることで、信頼性と性能の一層の向上を実現しています。組み立てや点検などの運用が効率的で、高頻度の打ち上げが可能な次世代の宇宙輸送システムの誕生です。ロケットの打ち上げをもっと手軽なものにし、宇宙への敷居を下げよう…それがイプシロンロケットの最大の目的なのです。

2013年9月14日(土)に、世界初の惑星観測用宇宙望遠鏡「惑星分光観測衛星(SPRINT-A)」が内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県)から新型ロケット「イプシロン」試験機で打ち上げられる予定だ。打ち上げ予定時刻は午後1時30分~2時30分ごろとみられる。

イプシロン打ち上げ成功

2013年9月14日(土)14時に勇ましい爆音をとどろかせて発射されたイプシロンは、当初の計画通り15時過ぎに世界初の惑星観測用宇宙望遠鏡「惑星分光観測衛星(SPRINT-A)」を切り離し打ち上げに成功した。今回の打ち上げを現地で見守った子供たち、およびテレビのニュースを心待ちにしていた子供たちにイプシロンは宇宙への夢と多大なる感動を与えることができた。

雲を突き抜けて進むイプシロン、朝日新聞社のへりから撮影された素晴らしい写真↓

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