天王星
天王星は、人間が望遠鏡を使って見つけた最初の惑星です。ハーシェルという人がたくさんの恒星の見える方向を調べているうちに、位置が動く星として、たまたま見つけたのです。
天王星のすがた
木星や土星に比べて表面の模様は目立ちませんが、紫外線や赤外線で観測すると、しまもようや、渦があることが分かります。
内部構造
木星・土星と同様、天王星の最も外側には水素を主成分とするガスの層があります。この層はヘリウムとわずかな量のメタンを含んでいます。そのメタンが赤い光を吸収するため、天王星は青みがかって見えるのです。ガスの層の下には、水やメタン、アンモニアなどの氷でできたマントルの層があり、中心には岩石や氷、鉄とニッケルなどの合金でできた核があると考えられています。
横倒しの星
天王星は、自転軸が公転面にほとんど一致しています。つまり、ほぼ横倒しになって公転しているのです。このような惑星はほかにはありません。このため、天王星の表面のほとんどの場所では、1回自転しても太陽がのぼったりしずんだりしない時期があります。公転周期が長いので、ここでは何年も昼ばかり、あるいは夜ばかりが続くことになります。
不思議な磁場
天王星にも磁場があります。ところが、木星や地球とことなり、磁場の極は自転軸から60度もかたむいています。なぜこうなっているのかまったくわかっていません。
ボイジャー2号で、天王星の衛星を確認
天王星には、20個以上の衛星があります。そのうち、4つは大きめで一つは中くらいであとはちいさい衛星です。探査機ボイジャー2号でわかりました。