秋遍路
2020.09.18
震える猫に 寄り添う 秋遍路   光彦

■遍路道の道端に、一匹の子猫が捨てられていた。通りかかった異国の巡礼者は、足を止めしゃがみ込んで子猫に声をかけた「どうしたの・・・・・」子猫はぶるぶる震えながらうつむいたままだった。

巡礼者はしばし思案していたが、やがて猫の子のそばに腰を下ろし、リュックサックからミルクキャラメル一個をとりだして、「これを舐めてごらん」と言ったのだった。

子猫はビクビクしながらも弱弱しくその飴をなめるのであった。
2020.09.18 17:04 | 固定リンク | 未分類

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