時鳥(ほととぎす:夏の初めに南方から渡ってくる有名な渡り鳥である)
2020.05.16
星見えぬ 都会飛び交う ほととぎす 光彦
■都会では深夜でも照明が明るくて星はほとんど見えない、それでも毎年深夜に、ほととぎすが鳴きながらやってくる。松山市には城山を中心に随所に巨木や灌木地帯が点在しているのでそこで生まれた時鳥は本能の赴くままに故郷松山へと戻ってくるのであろう。
■都会では深夜でも照明が明るくて星はほとんど見えない、それでも毎年深夜に、ほととぎすが鳴きながらやってくる。松山市には城山を中心に随所に巨木や灌木地帯が点在しているのでそこで生まれた時鳥は本能の赴くままに故郷松山へと戻ってくるのであろう。
走り梅雨(梅雨入り前に梅雨を思わせるような天候となった様相をいう)
2020.05.15
地図にない 小道を行けば 走り梅雨 光彦
■長いこと同じ所に住んでいても、まったく歩いたことがないような道がある。今日はふとそんな道を歩いてみた。
■長いこと同じ所に住んでいても、まったく歩いたことがないような道がある。今日はふとそんな道を歩いてみた。
滴り(したたり:夏の季語、夏山の岩壁や蘚苔類から滴り落ちる点滴のことをいう)
2020.05.14
滴りを 集め轟く 那智の滝 光彦
■夏山の登山道、炎天下で汗まみれになり、険しい坂をよじ登る、喉はからからだ。そんな時見つけたのが岩壁の割れ目からの「滴り」であった。
■夏山の登山道、炎天下で汗まみれになり、険しい坂をよじ登る、喉はからからだ。そんな時見つけたのが岩壁の割れ目からの「滴り」であった。
海霧(夏の季語:じり、と読む、6月ごろの海上に発生する濃霧のことである)
2020.05.12
船の音 朝海霧(あさじり)の中 遠ざかる 光彦
■早朝、大潟湾は濃霧に覆われていた。タンタンタンと通いなれた漁場へ、ゆっくりと向かう船の音が聞こえた。
■早朝、大潟湾は濃霧に覆われていた。タンタンタンと通いなれた漁場へ、ゆっくりと向かう船の音が聞こえた。
早苗田(さなえだ:初夏の季語)
2020.05.08
早苗田に よれば故郷の 匂いあり 光彦
■田植えを終えたばかりの水面に付近の山が映っている、思わず近寄ってみると懐かしい故郷(こきょう)の匂いがしたのであった。
■田植えを終えたばかりの水面に付近の山が映っている、思わず近寄ってみると懐かしい故郷(こきょう)の匂いがしたのであった。
清和(せいわ:初夏の季語、気候が清らかで温和なこと)
2020.05.05
中庭の すずめ賑わう 清和かな 光彦
■連休で誰もいない大学のキャンパスの風景である。
■連休で誰もいない大学のキャンパスの風景である。
薔薇咲く(初夏の季語)
2020.05.03
秒針の 音を聞いてる 赤い薔薇 光彦
■時間は止まることなく過ぎてゆく、故人の記憶は次第に薄れてゆく・・・
■時間は止まることなく過ぎてゆく、故人の記憶は次第に薄れてゆく・・・
さくらの種(初夏の季語)
2020.05.03
さくらの種 鳥が吐き出す 無人駅 光彦
■鳥は実が完熟するのを見計らってやってくる。果肉を食し中身の種は吐き出していくのである。
■鳥は実が完熟するのを見計らってやってくる。果肉を食し中身の種は吐き出していくのである。