CPUクーラー(グレードアップ)に挑戦
自作PCの組み立て技能の核心はCPUのシリコングリス塗布である。この手加減を研ぎ澄ますにはCPUクーラー交換が適している。
今回はマニアなら知っている「虎徹マークⅡ」への挑戦である。実際にやってみるとほとんど直感的に作業を進めることができた。
1.虎徹マークⅡとは
Intelや、AMDのどのCPUにも使え汎用性と抜群の性能を誇るCPUクーラーである。
組み立てやすさもあってNo1人気モデルとなっており価格も\5,000以下に抑えられている。
2.外箱はこんな感じ
3.中身は↓ヒートシンク、ファン、バックシート、押さえ金具、防振ゴム、ねじ類
4.全高は154mmである
このクーラーを取り付けるにはマザーボード上空高さ余裕が154mm以上必要、現在ではほとんどのミドルタワー型ケースはその要件を満たしているらしいが自分のケースも160mm程度あり、OKであった。
5.実施記録
結果的には最後のファン取付で少し戸惑ったが組み立てやすいCPUクーラーだと思った。
(1)既設CPUクーラー除去後、CPU表面清掃
CPU表面に古いシリコングリスが残っているのでアルコールを染ませた布で清掃する
(2)バックシート
マザーボード裏面には邪魔になるものはなく装着可能、グッドアイデアだ
(3)中空の丸ゴムを4コーナーに突き出た棒状ねじ部に押し込む
(4)ゴムの上に、ヒートシンク搭載用金具を載せる、
金具にはどのCPUにでも対応するために位置を僅かにずらせれる工夫がされている
金具が左右均等になるよう注意しつつ4コーナーの丸ナットは緩めに締めておく
(5)ヒートシンクを載せる前にシリコングリスをシンク側に適量(薄く)塗る
ここらがマニアの腕の見せ所、厚すぎるとはみ出るし、薄すぎると隙間ができてしまう
写真は作業中の様子、これから薄く均一になるよう伸ばしてゆく
仕上げはこんな感じ↓
(6)ヒートシンクをCPUの上に載せる
載せる前に金具の固定を緩めにしておいたのでドッキングがスムーズにいった。ここで、手間取りぐらついたりすると、伝熱面に空気を混入してしまい冷却不良になる恐れあり。
(7)4コーナーの丸ナットを交互に手締めで最終的には緩まない程度にまで締める
あまりきつく締めるとマザーボードが変形する恐れがあるので注意 (^_-)-☆
(8)シンク固定ねじ、片締めにならないようドライバーで左右交互にきっちり締める
きっちり締めるのは、CPUとクーラーの伝熱効率を高めるためである
(9)最後にFANを装着し、リード線コネクタをマザーボードのソケットに差し込む
(10)CPU(12V)用の延長ケーブル
これをケースに入れる前にマザボに差し込んでおくことその理由は
ケース内に入れてから差し込もうとすると狭いので差し込み困難となる
(11)マザーボードをPCケース内に戻して固定し、それぞれの配線を復旧する
(12)試運転を行い、UEFI画面でCPU温度冷却効果等を確認する
さすがはASRock、このCPUクーラーを予期していたかのように速度制御しておるわい!!