くまぜみの最後について
2020.08.22
■くまぜみの最後についての推察

◎状況

 くまぜみの亡骸はたいてい仰向けになって地面にころがっている、しかし、樹木の真下ではなく樹木から少し離れた場所に転がっている場合が多い。 これは、樹木に止まっているときに死んだのではなく、飛び立った直後に空中で力尽きて落ちたためと観られる。

◎推察

 それはいったい何を意味しているのだろうか? 長い地中生活から解放され、はじめて空中に飛び立った時はどれだけ嬉しかったことか、そして本能の赴くままに樹木に止まって高らかに「せっせっせっせ・・・・・・・・」と鳴いて恋をしていたのだからその樹木で死ぬとは予感できなかったと思われる。

 それにしても、成虫の寿命はあまりにも短い、10日前後と言われているが、それは人間が勝手に観察しての話であり、くまぜみ自身は発声がままならなくなっても、未来を信じて使命に燃えながら、空中へと飛び立っていたと思われる。 そして、空中で理解できないまま次第に弱ってきて落下したのだろう。

 落下した場所でまだ死ぬとは思えず、羽をばたつかせると、姿勢はいつしか仰向けになってしまう、その視線の先には青空があり太陽が眩しく輝いている、彼はもう一度あの空を飛びたいともがくのではないだろうか。

 生き物は人間も含めて全て、通常は自分の未来の死期を知らないまま生きている。ただし、直前になるとああ私はここで死ぬんだと悟るのではないだろうか、

 くまぜみが、樹上ではなく、最後まで未来を信じて空中で飛びながら力尽きるのは素晴らしい。
2020.08.22 20:31 | 固定リンク | つぶやき

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