2015/05/14
この日のテーマは「ハンミョウに会いたい」であった。場所は東温市総合公園付近
1.集合時の雷雨
前日の天気予報では晴れであったが、集合場所に行く途中から雨が降り出した。バス停(西の岡)で降りたら雷鳴が轟いているというありさま、いつも携帯していた雨傘を運悪く忘れていたので、講師にお願いして近くのコンビニで雨傘を買いにいきたいと告げて講師の車で走っていただいた。このため、メンバーを待たせてしまいまことに申し訳ないことをした。
2.雷鳴も遠のき雨も小やみになってきたのでそろそろ出発
総合公園の近くの神社にさしかかると「みかんの花」の香りが満ちてきた。
どうやら「イヨカン」の花らしい。私は昔からみかんの花の香りが好きであった。たぶん、先祖の遺伝子が懐かしがっているようだ。なぜかわからないが先祖の中にみかんの花の中で恋をした男性がいたのかもしれない。
3.アマガエルを(講師が)つかまえた
そういえば雨が止むのを待っていた時にないていたな
どうだいこのすまし顔、まだあどけないけど、カメラを向けたらいきおいよく跳ねてみせたよ!
4.見つけた、ハンミョウだ!!講師がすばやく補虫網をかぶせる
5.これが※ハンミョウか、鮮やかな色彩の羽をまとっているね
※ハンミョウとは(wikipediaによる)
成虫は体に対して頭部が大きく、複眼や大顎が発達している。また、脚も細長く発達している。体色は種類によって様々で、全身が黒いものもいれば、斑紋や金属光沢のある鮮やかな体色のものもいる。
動作は非常に敏捷で、素早く走り回ったり翅を使って飛び回ったりする。ただし、通常の生活で飛ぶ距離は数十m以内で、広域分散を行うときを除くと、空高く飛んだり長距離を飛び続けることはあまり行わない。中にはマガタマハンミョウにみられるように後翅が退化した種もいて、これらは飛ぶことができない。
岩場、砂漠、川原、海岸など植物の少ない環境に生息し、昼行性の種がよく知られるが、森林の樹上で生活する種、あるいは夜行性の種もいる。
食性は肉食性で、ハエやアリなどの小昆虫の他、ヨコエビ、ミミズなども捕食する。ハンターのイメージが独り歩きしている彼らだが、昆虫の死骸も食べる。また、おもに小型種が飼育下で削り節(鰹節)や粉砕処理したドッグフード等の“死に餌”も盛んに食べることはあまり知られていない。大型種であるハンミョウも、生肉の小片を与えると食べることがわかっている。
成虫は粘土質の固くしまった裸地の土中などに一粒ずつ離して卵を産みつけ、孵化した幼虫はそのまま卵のあった場所の土壌を掘り下げて巣穴とする。幼虫の巣穴は、産卵の行われた場所に垂直に掘られた円筒形の深い穴であり、温帯産のハンミョウの多くでは地表に巣穴を掘るが、熱帯や亜熱帯には木の幹に巣穴を掘る種もある。海岸の岩礁にみられるシロヘリハンミョウでは、海岸の岩石が風化して、亀裂に粘土質の風化生成物がたまったところに巣を掘っている。幼虫も肉食性で、巣穴の円形の入り口付近を、円盤状の頭部と前胸でマンホールの蓋のように塞いで待ちかまえ、付近を通るアリ等の昆虫を捕らえ、中に引き込んで食べる。巣穴から勢いよく飛び出し、大顎で獲物を捕らえる様はびっくり箱のようである。このとき、力の強い獲物に巣穴の外に引きずり出されないよう、幼虫の背面には前方を向いたかぎ状の突起が備わっており、これを巣穴の壁に引っ掛けている。3齢が終齢であり、充分成長した終齢幼虫は巣穴の口を土でふさぎ、巣穴の底を蛹室に作り替えて蛹となる。
6.※アリジゴクの幼虫を観察
講師の案内で神社の床下にいるのを観察、まさに蟻地獄だ。
講師が捕まえたのをみる、プラスチックケースに入れて下から(腹の方向から)みる
※アリジゴクはウスバカゲロウの幼虫(出典:wikipedia)
幼虫はアリジゴク(蟻地獄)と呼ばれ、軒下等の風雨を避けられるさらさらした砂地にすり鉢のようなくぼみを作り、その底に住み、迷い落ちてきたアリやダンゴムシ等の地上を歩く小動物に大あごを使って砂を浴びせかけ、すり鉢の中心部に滑り落として捕らえることで有名である。捕らえた獲物には消化液を注入し、体組織を分解した上で口器より吸い取る。この吐き戻し液は獲物に対して毒性を示し、しかも獲物は昆虫病原菌に感染したかのように黒変して致死する。その毒物質は、アリジゴクと共生関係にあるエンテロバクター・アエロゲネスなどに由来する。生きているアリジゴクのそ嚢に多数の昆虫病原菌が共生しており、殺虫活性はフグ毒のテトロドトキシンの130倍といわれている。
吸い取った後の抜け殻は、再び大あごを使ってすり鉢の外に放り投げる。アリジゴクは、後ろにしか進めないが、初齢幼虫の頃は前進して自ら餌を捉える。また、アリジゴクは肛門を閉ざして糞をせず、成虫になる羽化時に幼虫の間に溜まった糞をする。幼虫は蛹になるとき土中に丸い繭をつくる。羽化後は幼虫時と同様に肉食の食性を示す。かつてはウスバカゲロウ類の成虫は水だけを摂取して生きるという説が存在したが、オオウスバカゲロウなど一部の種では肉食の食性が判明している。成虫も幼虫時と同じく、消化液の注入により体組織を分解する能力を備えている。ウスバカゲロウの成虫はカゲロウの成虫ほど短命ではなく、羽化後2 - 3週間は生きる。
一般にはアリジゴクは、羽化時まで糞だけでなく尿も排泄しないということが通説化していたが、2010年にこれが覆されたと報道された。報道によれば、千葉県袖ヶ浦市在住の小学校4年生がアリジゴクのお尻から黄色い液体が出ることを発見し、日本昆虫協会に報告した。1998年には研究者が「糞は排泄しないが尿はする」ことを調べ、尿の成分に関する論文も発表していたが、多くの人が長年確かめようとしなかった昆虫の生理生態を小学生が自力で発見したことが評価され、この研究に対して協会より「夏休み昆虫研究大賞」が授与された。
↓これがウスバカゲロウの成虫