2015/06/25
松山市の一級河川重信川の河口から塩屋海岸に至る自然観察でした。
↓写真は重信川の河口の様子です。
河口には留鳥はもとより季節ごとの渡り鳥が飛来してにぎわいます。
↓写真は塩屋海岸でのウオッチングの様子です。足元にはコウボウムギが群生。
当日は梅雨最中ではありましたが、薄曇りで湿度も比較的少なめ、気温も25度程度という幸運に恵まれました。講師をはじめメンバーはいつものように熱心に観察していました。
↓今回のウオッチングで感動したのは重信川河口での絶滅危惧II類のハクセンシオマネキの群生でした。小規模ではありましたが、元気に腕を振っていて可愛かったです。
ハクセンシオマネキとは
甲幅18mmほどで、神奈川県以西の本州太平洋岸、四国、九州、朝鮮半島に分布し、河口付近の泥まじりの砂浜や転石海岸に生息する。オスのウェービングが白い扇子を振って踊るように見えるためこの和名がついた。環境省レッドリストではシオマネキと同じく準絶滅危惧から絶滅危惧II類に改訂された。
1.今回であった植物
(1)ハマナデシコ
(2)ムシトリナデシコ
(3)コウボウムギ
(4)メマツヨイグサ
(2)であった昆虫
キアゲハ
クロアゲハ
(3)見かけた鳥類
シロチドリ
ミサゴ
ミサゴとは
分布[編集]
極地を除くほぼ全世界に分布する。ユーラシア大陸と北アメリカ大陸の亜寒帯から温帯地域とオーストラリアの沿岸部で繁殖し、北方の個体はアフリカ大陸中部以南と南アメリカに渡って越冬する。
日本では留鳥として全国に分布するが、北日本では冬季に少なく、南西諸島では夏に少ない。西日本では冬季普通に見られる鳥だったが、近年やや数が減少している。北海道ではほとんどの個体が夏鳥として渡来している。
形態[編集]
全長54–64cm。翼開張150–180cm。体重1.2–2kg。雄雌ほぼ同じ色彩で、背中と翼の上面は黒褐色、腹部と翼の下面は白色で、顔も白く、眼を通って首に達する太い黒褐色の線が走る。後頭部に小さな冠羽がある。嘴は黒く、脚は青灰色。
タカ科と区別される特徴として、spicule と呼ばれる足の外側にある魚を捕らえるための棘、反転する第1趾(猛禽類ではミサゴだけである)、鼻孔の弁、密生し油で耐水された羽毛があげられる。
生態[編集]
主に海岸に生息するが、内陸部の湖沼、広い河川、河口等にも生息する。水面をゆっくりと低空飛行し獲物を探す。春・秋の渡りの季節には長野県などの内陸部を移動する個体が観察される。単独かつがいで生活する。
食性は肉食性で主に魚類を食べるが、爬虫類、鳥類、貝類を食べることもある。獲物を見つけると素早く翼を羽ばたかせて空中に静止するホバリング飛行を行った後に急降下し、水面近くで脚を伸ばし両足で獲物を捕らえる。和名の由来は様々な説があり水を探るが転じたとする説や、獲物を捕らえる時の水音が由来とする説(西日本では水面に突入する音から、本種のことを「ビシャ」、または「ビシャゴ」と呼んでいる地域がある)等がある。
5–7月に水辺の岩や樹上に木の枝を組んだ巣を作り、2–3個の卵を産む。抱卵日数は約35日。抱卵は主にメスが行い、オスはメスに獲物を運ぶ。雛は孵化後、52–53日で巣立ちし、その後1-2ヶ月後に親から独立する。成熟するのに3年かかる。