不意なる巣立ち
2021.05.05
呆然たり 不意に巣立ちの カラスの子   光彦

■令和三年 五月五日 午前8時 雨が降っていたその時、隣のカラスの巣で思いがけないできごとが起きたのを目撃した。 二羽の親ガラスが帰宅したが、なぜか親は直後に巣を離れた、と、それにつられたかのように二羽の子供がバラバラと巣を離れたのであった。しかし、親はそれに気づかず既に飛び去ってしまっており、子供らはといえばこの世で初めての隣の木の枝や樹下に降り立ちただ呆然とする羽目になってしまったのである。

さて、これから先はどうなるのであろうか?

その後、午前9時五分、親が巣に戻ってきたものの数羽の子の姿はなかった。かろうじて、肥立ちの悪い子が一羽巣の隅に残っていたらしいが、遠方なのでこちらからはその様子を伺い知ることはできなかった。

2021.05.05 08:34 | 固定リンク | 未分類
楠若葉
2021.05.04
千切れ飛ぶ 松山城の 楠若葉    光彦

■令和三年五月二日、初夏にもかかわらず寒気団が四国上空に襲来し、不気味な黒雲が発生して大気不安定となり大風が吹いたせいであった。
2021.05.04 16:36 | 固定リンク | 未分類
隣の(カラスの)子
2021.05.04
住み心地 良すぎて巣立ち せぬカラス  光彦

■他所の子は一週間くらい前に巣立ちしているのに隣の子は音沙汰ないのである。相変わらず親が餌を運んでいる。これで良いのか悪いのか?
2021.05.04 16:23 | 固定リンク | 未分類
旱星(ひでりほし)
2021.05.02
カチカチと 井戸掘る人や 旱星    光彦

■旱星(ひでりほし)とは

炎天続きの夜にひでりを象徴するような星。火星やアンタレスなどの赤い星をいう

現時点で四国にはまとまった降雨がなくダムの水位が下がり続けている。
2021.05.02 16:06 | 固定リンク | 未分類
巣立ち前
2021.04.25
甘えても 相手にしない 親カラス   光彦

■子供はしきりに甘えるが、巣立ちをうながす親は見て見ぬふりをしているのである。
2021.04.25 17:01 | 固定リンク | 未分類
巣立ち鳥
2021.04.25
植え込みに 落ちて甘える 巣立ち鳥    光彦

散歩中に偶然出くわした光景である。カラスの雛が巣立ちをしたものの着地に失敗して植え込み上に不時着したらしいのである。 しかし、母親がすぐ傍にいて餌を与えているらしかった。雛はせい一杯自分の羽をふるわせて母親におねだりをしていた。

そのうち親は飛び去ったが、雛はどうしてよいかわからないようで植え込み上でじっとしていた。
2021.04.25 16:18 | 固定リンク | 未分類
青嵐(あおあらし)
2021.04.17
青嵐 転び転がる カラスの子   光彦

青嵐 帰る親待つ カラスの子   直江



青嵐(青嵐とは)

初夏の青葉を吹き渡る風のこと、松山大学のキャンパスに楠の大樹がある、今それが一斉に若葉となり時折吹く強風でわさわさ揺れるのである。そこで二羽のカラスが子育てに励んでいる様子を詠んでみた。


2021.04.17 04:33 | 固定リンク | 新しい季語
ツグミ
2021.03.05
チョンチョンとツグミ 広場を走りけり    光彦



■ムクドリよりスマートで、眉斑、胸にまだら模様

全長:24cm
秋に林に飛来するが、冬には芝生、農耕地、河川敷などの開けた地上でも見る。
ムクドリより小走りに移動しては立ち止まる。
茶色味が濃いものと薄いものがいる。
腹が橙色をした亜種ハチジョウツグミもいる。
クィクィまたはキュッキューと2声で鳴くことが多い。
2021.03.05 15:58 | 固定リンク | 未分類
春の浜
2021.03.04


鉄砲海老の 爪打ち鳴らす 浜の春    光彦

■阿南市の大潟湾は春が深まるに連れて干満の差が著しくなり、干潮時には海底の干潟が沖の方まで広がるのであった。子供のころの私は半ズボン姿で裸足のままその干潟でよく遊んだものである。干潟には所々に大小の岩石が埋まっておりその下が鉄砲海老の隠れ家になっていた。潮が引いて岩石が露出すると待ちかねていたように石の下から鉄砲海老の雄が爪を打ち鳴らすのであった。その音は雌の海老を誘い出す恋の歌であったのである。
2021.03.04 16:27 | 固定リンク | 未分類
春の橋
2021.03.02
はしゃぎつつ 列なす笠や 春の橋    光彦

■春雨の中の横断歩道橋の通学風景である。
2021.03.02 17:18 | 固定リンク | 未分類

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