季語ブログ

春北風や　兄の就職　見送れり　　　　　　秀男



■懐かしい就職列車、今では見られない風景である。

※春北風とは
春は移動性の高気圧と低気圧が交互にやってきて一時的に冬型の気圧配置となり寒さがぶり返す、そのように春に吹く北風のことをいう季語である。

デンドロビウム大逆転の伝説　　　　　　光彦



過酷な環境を生き抜いて満開になりました。

風ひかる大潟湾のウバメガシ　　　　　　　光彦

■春も深まるとウバメガシもいつしか生き生きとした若葉が目立つようになる、よくみると、その葉の一枚一枚に陽光が宿りひかり輝いているのである。

■キクイタダキ（菊戴、鶎、学名：Regulus regulus）は、スズメ目キクイタダキ科キクイタダキ属の鳥類の一種である。和名は、頭頂部に黄色い冠羽があるため菊を戴くという意味から命名された。松毟鳥（まつむしり）、まつくぐりの名もある。

砂漠地帯を除くユーラシア大陸の高緯度から中緯度の地域に広く分布する。総個体数はおよそ8,000万から2億羽、生息域は1,320万 km2と推定されている。

日本では、北海道と本州中部以北（留鳥または漂鳥）で繁殖し、本州中部以南の西日本には一部が越冬のために飛来する。

出典：Wikipedia



夢に出た　鳥しらべたら　まつむしり　　　　　　　光彦

潮うごく　伊島海峡　花吹雪　　　　　　光彦

■四国最東端の蒲生田岬、その岬と伊島の間には洋々たる潮が流れています。そこに桜の花吹雪が絶え間なく散っているのでした。

貝堀る人の　尻あらふ　春の汐　　　　　　　光彦

■アサリ堀に熱中している人が潮時を忘れていた。すると、不意に滿汐が寄せてきてその尻を濡らしたのである。

渦潮や島を埋める夕桜　　　　　　　　光彦



島なみや恩師見送る夕桜　　　　　　　光彦

満ち潮に追われて急ぐアサリほり　　　　　　　光彦

蓮華畑　蜜蜂の声　青い空　　　　　光彦

■蓮華畑に座ってみると聞こえてきますよ。

長島の　近く見ゆる日　春の波　　　　　　光彦

■いつもは遠方にあり霞んで見える大潟湾の長島が、1年に一度くらい驚くほど近く見える日があった。それはまるで長島が私の家の前に近づいてきたとしか思えなかった。