ヒメイチ(ヒメジ)
2020.02.19
大潟のヒメイチ焼けば猫きたる 光彦
ヒメイチは瀬戸内海の海底に棲む魚の一種、大きさは10cm前後で骨っぽいからか魚屋などではめったに売られていないが、漁村では漁師が近所におすそ分けしている。いただいた家では干物にして七輪で焼いて食べていた。これが焼くと香ばしい匂いがするし味も良かった。
ヒメイチは瀬戸内海の海底に棲む魚の一種、大きさは10cm前後で骨っぽいからか魚屋などではめったに売られていないが、漁村では漁師が近所におすそ分けしている。いただいた家では干物にして七輪で焼いて食べていた。これが焼くと香ばしい匂いがするし味も良かった。
椿の蜜を吸う
2020.02.12
蜜吸へばメジロとなりし気分かな 光彦
家の前が大潟湾、そして背後には八釼山があった。私は里海だけでなくその里山でも一人でよく遊んだ。山には春先からヤブツバキの花が咲き誇りかぐわしい匂いを放っていた。いつしかメジロの真似をして蜜を吸ってみたら驚くほど甘美であった。
家の前が大潟湾、そして背後には八釼山があった。私は里海だけでなくその里山でも一人でよく遊んだ。山には春先からヤブツバキの花が咲き誇りかぐわしい匂いを放っていた。いつしかメジロの真似をして蜜を吸ってみたら驚くほど甘美であった。
牡蠣の匂い
2020.02.12
70年前の牡蠣の匂いぞ懐かしき 光彦
子供のころ春が近づいてくると家の前に干潟が現れるのだった。私は幼少のころから干潟で遊び馴染んでいた。あるとき、防波堤の石垣についていた牡蠣を小石で打ってみたら一瞬美味しそうな匂いが牡蠣から放たれたのであった。その香りは今でも言い表しようがないが、目隠しをして香がされたとしても直ぐに「この匂いは牡蠣だ」と言うだろう。
子供のころ春が近づいてくると家の前に干潟が現れるのだった。私は幼少のころから干潟で遊び馴染んでいた。あるとき、防波堤の石垣についていた牡蠣を小石で打ってみたら一瞬美味しそうな匂いが牡蠣から放たれたのであった。その香りは今でも言い表しようがないが、目隠しをして香がされたとしても直ぐに「この匂いは牡蠣だ」と言うだろう。
アオサ(石蓴)
2020.02.10
アオサは潮の満ち引きのある浅瀬の岩などに付着して繁殖する緑色の薄膜状の海藻である。
したたかにゆらゆら揺れる石蓴(アオサ)かな 光彦
したたかにゆらゆら揺れる石蓴(アオサ)かな 光彦